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常世(とこよ)とは、かくりよ(隠世・幽世)ともいい、永久に変わらない(変化の無い世界であり、例えるなら因果律がないような定常的であり、ある部分では時間軸が無いともいえる様な世界)神域であり、死後の世界や「永久」を意味し、古くは「常夜」とも表記した。日本神話や古神道や神道の重要な二律する世界観の一方であり、対峙して「現世(うつしよ)」がある。
「常夜」とは、常に夜である夜の状態でしかない世界であり、常夜という表記の意味から、死者の国や黄泉の国とも同一視される場合もあるが、折口信夫の論文『妣が国へ・常世へ』(1920年に発表)以降、特に「常世」と言った場合、単なる死者の国ではなく、海の彼方・または海中にあるとされる理想郷であり、マレビトの来訪によって富や知識、命や長寿や不老不死がもたらされる『異郷』であると定義されている。 古神道などでは、神籬(ひもろぎ)・磐座(いわくら)などの「場の様相」の変わる山海や森林や河川や大木・巨岩の先にある現実世界と異なる世界や神域をいう。
最終更新 2009年3月14日 (土) 05:29 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』